雪崩式ブログ

雪崩式総裁・コマの日記です。

偉大なる素人

伊集院光がラジオで、非芸人の芸人的な振る舞い(ネタ振り等)について
苦言を呈していたらしい。

伊集院光 「大沢あかねの芸人イジリに違和感」

初めに断っておくと、僕は伊集院光が嫌いではない。むしろ好きの部類に入ると思う。
OH!デカナイトのリスナーだったし、ARAKAWA RAP BROTHERSのCDも持っていた。
でも、こういう風に芸人風を吹かされるとちょっと戸惑う。
お笑い芸人の(しかもさして面白くない)いわゆる「ドヤ顔」が脳裏にチラつく。

僕はプロレスと同じくらい、いやそれ以上にお笑いが好きだから
プロレスラーと同等以上のリスペクトを芸人に対して抱いている。
だからと言ってお笑いが芸人だけのものになって良いというわけではないと思う。
芸人とは名ばかりの糞芸人を山ほど見てきているからこそ余計に。

大沢あかねがどういうネタ振りをU字工事にパスしたのかは分からん上に
大沢あかねが好きでもなんでもないので一方的に擁護するのはためらわれるが
大沢あかねにその能力があるのだとしたらどんどん芸人的振る舞いをすればいい。
ネタを考えて舞台で披露するだけが芸人じゃない。

同じことがプロレスにも言えると思う。
ローカルインディーはローカルインディー然としてローカルで活動する以上、
メジャーがインディーに対してあれこれ言う資格は無い。
プロレスの名を汚されると言うのであれば自分がリング上で価値を上げていけばいい。
価値観が違うのなら無視して交わらなければいい。
それだけの話。

お笑いに話を戻すと、そういうこだわりが逆に既得権益にしがみついてるみたいで
非常に情けなく見える。
「ツッコミ」って素人が使っちゃダメなの?
考えオチ」とか素人が言っちゃダメなの?
それをお笑い芸人だけの物にしておくことで満足してんじゃないの?

逆にドンドン素人さんにも使ってもらえばいい。
そうすることでプロの技も引き立つというものだ。
「ああやっぱプロは違うな」と思わせられるはずだ。
実力さえあれば。

業界は、そうやって名ばかりのプロと偉大なる素人とが交じり合うことで
発展していくものだと思う。

僕はデザインのプロだけど、どんどん素人さんが素人仕事していいと思うもん。
並べて比べて「やっぱ違うっしょ?」って言えるもん。
だからお金がもらえてるんだもん。
逆に「こういう発想があったか!」って気付かされることだってあるし。まぁ稀ですが。


デザインのプロを自称してる割にしょーもないもんしか作ってない奴の方がタチ悪いわけで。